スポーツ歯科とは、主に以下のような目標を達成するために生まれた歯科分野のことです。
・スポーツを通じて人々の健康や安全づくりを支える。
・マウスガードやフェイスガードによって、スポーツにおける外傷予防および軽減につなげる。
・歯科分野からスポーツでのパフォーマンス維持・向上を支える。
スポーツでのパフォーマンスと歯には、密接な関係があります。
スポーツで力を入れる場面ではおのずと歯に力が入りますが、そのときに歯の状態が悪かったりかみ合わせが悪かったりすると、それがパフォーマンスに影響してしまいます。
すべてのスポーツで歯がパフォーマンスに影響するというわけではありませんが、実に約70%もの種目で歯の状態やかみ合わせがパフォーマンスに影響するといわれています。
また他の選手と接触のあるスポーツでは、マウスガードを装着することで以下のような効果がねらえます。
・歯および周辺組織の外傷を予防または軽減する。
・マウスガード装着の心理的作用によりパフォーマンスの向上がねらえる。
・頭頸部の外傷を防ぐ。
・骸骨や顎関節の傷害を防ぐ。
・脳しんとうを予防または軽減する。
このように歯科分野からのアプローチによっても、スポーツにおける安全性やパフォーマンスのさらなる向上を実現することができます。
このスポーツ歯科には「一般社団法人 日本スポーツ歯科医学会」が存在し、同学会ではスポーツ歯科認定医やスポーツデンタルハイジニストの養成および認定事業などを行っています。