小児矯正に使用される装置には、主に以下のような種類があります。
■拡大床(床矯正)
成長期にある子どもに対して行なう小児矯正では、拡大床という装置を使用することで上あごや下あごを広げることができます。
これにより、抜歯をすることなくキレイな歯並びをつくるためのスペースを確保できます。
その矯正のために使う拡大床という装置は取り外し式の矯正装置で、1日に一定時間、装着します。ただ歯科医院によっては就寝時のみの装着という場合もあります。
装置にはネジが使われていて、そのネジの力によってあごを大きくします。
また拡大床は歯列を動かすこともできるため、小学校高学年以降の子どもに対する小児矯正では主にその目的で装置を使用します。
■FKO
FKOは、出っ歯や受け口の治療に使用する装置です。
こちらも取り外し式の装置で、1日一定時間以上、あるいは就寝時のみに装着します。
■ムーシールド
ムーシールドは、受け口の治療に対して使用する装置です。
こちらは就寝時のみに使用するタイプで、3歳頃から使用可能です。
1年ほどご使用いただくと、90%の受け口が改善するというデータもあります。
■ヘッドギア
ヘッドギアは、出っ歯の治療に対して使用する装置です。
ヘッドギアに関しては、骨格的な問題から出っ歯になっている場合などに使用されます。
就寝時にヘッドギアを装着し、上あごの骨の成長をコントロールします。
■フェイシャルマスク
フェイシャルマスクは、受け口などの治療に使われる装置です。
こちらも就寝時のみに使用します。
1期治療・2期治療と分かれている小児矯正ですが、2期治療からはブラケットなどの装置も使われます。ブラケット矯正では、歯列そのものを矯正していきます。